セキレイ1〜3巻/極楽院櫻子

セキレイ 1 (ヤングガンガンコミックス)セキレイ 2 (ヤングガンガンコミックス)セキレイ 3 (ヤングガンガンコミックス)
一言で言うなら「乳格闘+ハーレム」漫画。作者は女性*1だと思うのだが、よくこれだけ男性の夢的な世界観の話を作れるものだ。絵にしてもきれいでシャープなタッチで絵柄そのものは色気過多でもないんだけど、ほとんどのキャラの胸のボリュームがやたらとあってすごい迫力。事ある毎に豪快にパンツは見えまくるしマイナーな青年誌ならではの思い切りの良さが出ている。
以下、各巻についての感想。
第1巻 メインヒロインの結と主人公の皆人の出会いを描く。年頃(やや年下?)+純真+かなり無防備(天然)という基本に忠実なキャラ設定。全ヒロインの中でもトップクラスに大きい胸は拳系の戦闘スタイルには邪魔そうだがそこを突っ込むのも野暮というものか。この作者の漫画を読むのは初めてで、目の描き方のパターンが二つくらいしかない*2ものだから最初はキャラの見分けがつきにくかった。
第2巻 1巻の最後で出ていた「くーちゃん」こと草野が正式に主人公と契約を結ぶ。義務教育以前の年齢なのでさすがに胸はない。一種の箸休めというか和み&癒し担当というか。ついでにメガネ+オタ系(?)の松も。
そういえば、1巻にも体操服だのセーラー服だのが出てきていたが、この巻でもメイド服と「鶺鴒(せきれい)」の着ぐるみが出て来るし、マニア的なサービスにも余念がない。
第3巻 見かけはお姉さまな潔癖武道系、月海登場。最初は反目しているが、主人公が運命の人(葦牙)であることを悟ると一転して「妻」に名乗りを上げる。キャラの年齢配置的にもこれで年上系が入ったのでほぼ完璧か。何かと只者でないところを見せていた大家さんの美哉さんも結たち同様「セキレイ」であることが判明する。まあ、かなりバレバレではあったわけだが。
それにしても、最後の一人になるまでセキレイたちがサバイバル戦闘をするという設定はちょっときつい縛りのような気がしないでもない。基本的に主人公の周りにいる人物は皆仲良しになっていくので、それを壊すような展開にはしてほしくないんだけど。

*1:公式サイト(http://sumire.sakura.ne.jp/~heaven/)の単行本リストを見ればほとんどが女性向けみたいだし。

*2:釣り目と普通の角度のもの。