#30〜#32

EDが話題になっていたので見てみたら、意外と自分好みの雰囲気だったので継続視聴することに。戦いが基本的に肉弾戦でシンプルなところ*1と、ヒロインキャラがただのお飾りでないところがいいのかな。主要なキャラが多すぎないのもいい。あと、某ムシキングと共通する部分といえば旅の物語であることか。

第30話「魔物の森」

ガラガとセイジュウロウのゾイドが夜の森でコントロールを失って踊り出したのには意表をつかれた。(笑) 二人いるのだからこういう時は同士討ちをさせるもんだとばかり……。普段は四足で動いているゾイドたちがやけに人間臭い動きでモンキーダンスに盆踊りとシュール極まりない。ムシキングを初めてまともに見たとき(第27話「刻まれた紋章」)もそうだったが、いいタイミングでギャグが入ると見るためのテンションが上がる。
冒頭、寝ているミィを心配したルージがうっかり顔を近づけて(当然、下心などはないのだが)怒られるシーンはパンチ一発でルージが部屋の外まで吹っ飛ばされており、見たところまだ子供なのにえらい剛拳だと思ったら、公式のプロフィールに

ラ・カン直伝の護身術に長け、自称ラ・カンのボディーガード。幾多の修羅場をくぐりぬけてきており、戦場で生き抜く術を心得ている。

という一節があって納得した次第(それでもちょっと破壊力があり過ぎだが)。「料理と恋愛が苦手」というのも(ルージにとっての)同年代お転婆キャラらしい設定といえる。

第31話「残された者」

前半の追いかけっこの最後でヨーヨーがルージを襲う場面の絵がよく動いていて見事だったが、この世界には銃のような威力のある飛び道具は存在しないんだろうか。ルージの危機を救ったのがミィの「必殺! 乙女のかかと落とし!」だったというのも守る立場の男女逆転で今風。まあ、前話で見せた拳の威力をもってすればこれくらいは当然かも。
自分を狙ってきた相手を味方にしてしまうというのも王道だけど、この場合はルージに非はなかったみたいだし当然の結末かな。ゾイドで戦えば相手のことがわかるとは、まるで男同士が拳で語るといった感じだけど。

第32話「ソラノヒト」

ルージたちの最終的な敵とみなされているディガルドの首脳が宇宙人のような存在に頭を下げているのを見て慌てて公式を見たら、これが未来の話であることをいまさら知る。いわゆる「一度滅びた世界」というわけか。明らかにディガルドが下手に出ている様子に敵のスケールが小さく見えてしまわないか心配になるが、完全に服従しているわけでもないらしい。どうも返り討ちにあいそうな気配が濃厚だけど。
ザイリンのボルケーノに苦戦するルージを助けるためにロンがバンブリアンもろとも自爆するという展開にはびっくりだが、実は爆発間際に脱出していたという落ち。まあ、考えてみたらエンディングのあとにゾイドの解説をしているキャラがそんなにあっさりいなくなる訳もないのだが、信じやすい自分はすっかりその気になってだまされてしまった。そもそもザイリンが出てくる前の会話で「いつ死んでもいい」とか言っているし、爆発直前にわざわざ遺言を残す手の込みよう。

ルージ君、君と会えて楽しかったよ。
我が人生に悔いなし、ってやつだ。

ミィ、ルージ君と仲良くね。
丸焼き以外の料理もできるようになってくれ。
……さらばだ。

ザイリンの登場が予定外だったのにも関わらず、咄嗟によくここまでそれらしい台詞を言えるものである。

*1:「ロッ○マン」や「遊○王」のようにゲーム的なシステムを盛りこんであるのは個人的に苦手。あちらは元々ゲームだからしかたないけど。