ばんがいち6月号

maeoki2007-04-23

先月に引き続いて少女漫画風の絵柄が過半数という、どうにも歓迎しにくい傾向なのだが、こちらの方が人気があるんだろうか。男性キャラに生々しいところがないというか、上品にかわいくなってしまうので話に乗りにくいのが困る。
表紙(ひよひよ) 「どMな彼女。」と珍しくシンプルなコピー。個人的にはこれくらい短い方がいい。表情が暗めなのはそれっぽいとしても、ベッドで半裸な女の子という絵とはあまりかみ合ってない気もするけど。
バースデー・リボン(鈴玉レンリ タイトルにある通り、裸にリボンで「私がプレゼント」というベタなネタである。冒頭にこのシーンがあって、そのまま相思相愛の男女(年齢的には少年少女だろうが)がくっつくという話なのでお話的に起伏に欠けるのが難。絵はすっきりとした線でまとまっているしエロさもそこそこあっていいんだけど。
柳田君と水野さん その5(榎本ハイツ 絵が練れてない感じがするのは見慣れてきたのかそれ程気にならなくなった。今回は各所にあるデフォルメ表現に見るべきものがある。これは絵単体というより話のノリのよさとの相乗効果かな。特に、事後の会話で水野さんがあさっての方向を向いている顔はいい表現だと思った。リアル調で描くと少々くどいかもしれない。

最高のおっぱい(EBA) 芸術のために身体をさらすというのはこの手の漫画においてはエロシーンの前振り以外の何者でもないが、その通りの展開。流れそのものは悪くないけど、二人の関係をもう少し描いてから話に入った方がより羞恥心を煽ることができてよかったかもしれない。絵は、好みの問題はあるにしろまだバランスが取れていない感じもする。何となくもっさりとしている気がして。
what a spaz!!(江戸屋ぽち 少女漫画風作品の中では一番読めた。どじっ娘店員のミスの原因が他ならぬ恋の病のせいという、ベタな話ではあるけど、それが判明する場面を冒頭に持ってきてないので(まあ、当たり前だが)、エロシーンで置いてけぼりにならずにすむ。ちょっと女の子の目が大きいのが気にはなるが。
三ツ星らんちさん(苺野しずく この作者にしてはぶっ飛び度が足りない気もするが、いつもいつもというわけにもいかないか。ただ、こういう棚ぼた系の話は絵的なエロさがないと少々厳しいかも。
濃紺ブルマー節子さん(青木幹冶) バカエロな作風が千葉氏と似ているが、そういう意味では今回こちらの方がいい味を出している。ブルマーネタ自体は珍しくないけど、これは女の子をクールで少々S気味なキャラにしているのがいい。男性キャラにフェチな嗜好を持たせるのであればある程度変わった性格にした方が釣り合いが取れると思う。