Cobalt4月号

maeoki2007-04-01

表紙 去年の12月号と同じ祐巳瞳子の組み合わせだが、祐巳はともかく瞳子の今までになく自然で穏やかな微笑みは10日ほど後に出た最新刊のネタバレになっているような気がしないでもない。まあ、その前の「クリスクロス」でほとんど決まっているといってもいいけど。よく見ると目の大きさが違うのがわかる。
四月のデジャブ 見事に引っかかってしまった。結末を書くと思い切りネタバレになるのでぼかすが、今までありそうでなかった「姉妹」という言葉の使い方が鍵になっている話。あまりにも基本的過ぎて使わなかったのかもしれないけど。読みきりだから使えるともいえるし。病室ネタは「降誕祭の奇跡」でもあったな。
内心の葛藤を書くのが上手い作者だけにデジャブの正体について悩む主人公にはすんなり同調できた。最後もきれいにまとまっているし読後感はいい。それにしても、あっさりあの言葉を言っているところが山百合会の面々でない気楽さなのか。まあ、実際のところは作中で1年経っているわけなんだけど。